親が老いるということは、私も確実に老いてきているということです。
今まで元気だった母も、昨年の11月に病院の定期検診でチェックが入り、先週心臓の検査もしました。
結果は大きな病気はなく安心したものの、年々少しずつ体力が衰えているのがわかるようになりました。
親の通院、体力の低下は、同居している娘の私が補っていけばいいのですが、今まで私の体はなかなか思ったように動いてくれませんでした。
少し動いては、バタンと倒れ込む情けない体力のなかった私の体が少しでも元気なうちに
母の足腰が弱り切ってしまう前に、やっておきたいことが沢山あるのです。
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出かけたい場所があれば「今度ね!」と言わず、すぐに行動する
離婚後、生活が苦しかったこともあって、どこかに出かけたい気持ちを封印してきました。
母が「あそこが面白そうだよ」とか「あそこのランチが美味しいって聞いたよ」と話をしてくれても「いつか今度いこうね」としか言えず
いつも「今度ね」「今度ね」になってしまった私
母も娘の仕事の忙しさや、生活の辛さがわかっているから「そうね、また今度ね・・・」としか言えない
そんな生活も、少しずつゆとりが生まれ、くたびれた私の心も体も少しずつ回復してきたこの一年
どうにか人混みの中を歩いても疲労感や呼吸困難に悩まされることがなくなり、やっと母と一緒にお出かけを楽しめるようになりました。
でも、電車を乗り継いで、少し遠くまで母と歩いて気が付いたのは、母の足腰がすっかり弱くなっていたことです。
母の歩く姿に「いつかそのうちに・・・」と言ってはいられない
いつも背筋をしゃんと伸ばし、若い子には負けないほど早足で歩いていた母の歩調はすっかり遅くなり、私が少しスピードを落として歩いても、母はいつの間にか後ろを歩いています。
階段を上るのも、2年ほど前は私よりもタッタと駆け上がっていたのに、今ではゆっくり踏みしめるように階段を上ったり下りたりします。
少しずつ休憩をしなければ歩けないようになっていたのです。
誰よりも体力があり、しょっちゅう体調を崩す私に「私の体力を少し分けてあげることができたら、もっといろいろなことができるのに・・・」といっては娘を心配していた母
そんな母がいまでは、家族の中で一番体力がなくなり、疲れやすくなってしまいました。
「今度ね」「いつかね」と言わず、行けるときに行く!体が動かせるうちに動く!
70代の母と50代の娘に必要なのは、思い立ったことはすぐ行動に移す気力のようです。
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ゼロ葬・ゼロ死で人生終わりたい。でも親の葬儀はしたい娘の心
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会いたい人がいたら会えるうちに会っておこう
母の兄・姉も80歳以上と高齢になりました。
現役で仕事を続けている伯父
忙しい家族のために家事を切り盛りする伯母
まだまだ元気と思っていた伯父や伯母も、家族に話を聞けば「この間危なかったの・・・」「ちょっと前まで寝込んでいたの・・・」と聞くのです。
母の一番仲の良かった友人は、闘病の末3年前に亡くなってしまいました。
母の末の妹、私の叔母は20代前半という若さで逝ってしまいました
母の末の息子、私の一番下の弟は40代前半で逝ってしまいました
人はいつ逝ってしまうかわかりません。
年齢順に逝くとは限りません
そのうち会いに行こう、もう少し穏やかな気候になったら会いに行こうと言わず、ふと「あの人元気にしているかな・・・」と思ったら、会いに行く
そうしないと、最後に会って話したかったと後悔してしまうかもしれません。
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家のことを真剣に考えてみよう
現在我が家は築38年の一軒家を借りて暮らしています。
離婚調停が始まって、家を捨てて出てきたときに借りた家です。
交通の便がいい、環境がいいこの土地に愛着はあるものの、いつか犬も1~2匹になり、母と私だけになった時には広すぎる家です。
借金を返済したとはいえ、50代の私がどんなに踏ん張ってもこの気に入った家を買い取るだけのお金をつくるのは難しいでしょう。
ならば、近い将来、母と私と犬1~2匹が暮らすのに十分な広さの家に引っ越すことも考えておかないといけません。
今持っている荷物もさらに処分しておく必要もあります。
引っ越しには体力も気力もいるものです。
少しでもお互いが元気なうちに、家のことは真剣に考えないといけないでしょう。
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親よりも元気でいよう
そして、一番大事なのは私が親よりも元気で生きていくことです。
新生児の頃は生死を彷徨い、子供のころは病気や検査を繰り返していた私は、いつまでたっても体力のない体です。
すぐに疲れる
すぐに寝込む
見た目は健康そうなのに、いつも体力がもたない私の代わりに家事をしていた母も、今はちょっとしたことで疲れるようになってきました。
そのうちに私も母のように歩くのもつらくなる日もくるでしょう。
今まで軽くできていた家事も億劫になるでしょう。
でも、今はありがたいことに母よりも体が動きます。
母を支えながら生活することもできるほど、体力も気力も戻ってきました。
親が元気なうちに、私の体が動くうちに
今できることは後回しにせず、お互い行動をしておかないといけない年齢の母娘です。
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