息子が7か月になろうとしている時でした。
再び始まった夜泣きは、抱っこしても、あやしても、ミルクを飲ませても、夜の散歩に出かけても止まりません。
乳腺炎と腱鞘炎、それに熟睡できない毎日にストレスはたまるばかり
旦那は実家で家業を手伝っていたため、義実家で毎日何を食べたか、赤ん坊がどのくらい夜泣きをするかペラペラしゃべる馬鹿者
家事を少しでも手を抜こうとデリバリーで夕飯を済ませたり、旦那のお昼ご飯を用意しておかないものなら、少しでも眠りたい時間に姑から小言交じりの電話がくる
休みたくても休めない、眠りたくても眠れない
そんな毎日に疲れてしまった私は、とうとうある日、息子のお尻をパンパンと叩いてしまいました。
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夜泣きで続く睡眠不足と育児ストレスで心が落ち込む
あの頃の私は育児のストレスから逃げ出せず、ものすごく涙もろくなっていました。
姑からの電話を切った後、ボロボロと涙が落ち
昼も夜も泣きやまない息子の顔を見ながら泣き
ママ友たちとの赤ちゃんと息子の成長を比較しては心が落ち込む
夜泣きが続くとストレスから日中の眠りも浅くなり、細切れでも熟睡できない生活の中、どんどんと心が不安定になっていきました。
- 美容院にも行けない
- 赤ちゃんの世話で化粧も満足にできない
- いつ、友達とゆっくりお喋りを楽しんだか記憶にない
ストレスを解消できない毎日
このままじゃ子供を叩いてしまう!怒鳴り声をあげてしまう!そんな恐怖が自分の中にあることはわかっていました。
育児を助けてくれない夫・育児を手伝ってくれる見知らぬ人
育児と家事でボロボロに疲れた顔
少しでも身ぎれいにすれば心が落ち着くかと思い、日曜日に旦那に息子をあずけ美容院に行きました。
久しぶりにプロにしてもらうシャンプーにマッサージ
うとうと気持ちがほぐれてきたころです。
旦那が息子をベビーカーに乗せ、美容院にやってきました。
昼寝から目が覚め、泣き出す息子をどうすることもできなかった旦那は、「ママがいないと泣き止まないから」といって、美容院でくつろぐ私に息子をおしつけ出かけてしまったのです。
旦那の同級生だった美容師の奥さんと、子育て経験が豊富なお客様が見るに見かねて私のカットが終わるまで息子の世話をしてくれました。
血のつながらない人たちに助けられ、久しぶりの美容院から息子と一緒に帰宅すると、旦那の車が駐車場にありません。
息子の世話と家事、バタバタと追われながらサザエさんが終わるころ、やっと帰宅した旦那が「今日は俺がいなかったから、ゆっくりできただろう♪」と言いました。
彼は、日中自分がいなければ少しでも家事の負担が減ると、勝手な思い込みで帰ってこなかったのです。
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叩かれてなく赤ちゃん。泣きながら叩く母親
旦那のこんなあきれた親切心は、このとき始まったものではありません。
自分ではすごく相手を思って行動しているのですから、いくら「それは嬉しくない」といっても伝わりません。
だから、私の中で「こんな人なんだ・・・」とあきらめの心がありました。
でも、この日の旦那の行動は、私の育児ストレスが爆発する原因となったのです。
美容院に息子を置いた後、旦那はパチンコに行き、そのあと自分の実家でたっぷりと寛いでいたのです。
30歳過ぎた可愛い息子に育児をおしつけ、美容院でくつろぐなんて!!姑はそう思ったのでしょうか?
翌日の昼「私は仕事も家事も育児も、お父さんにおしつけて、美容院に行こうなんて思ったこともなかったわ」など、しっかり小言交じりの電話がきました。
私の心の動揺に敏感に息子が反応したのか、それともちょうど眠りから覚めたのか?
受話器を持つ私の後ろで息子が顔を真っ赤にしながら泣き出しました。
その泣き声に姑はやっと電話を切ってくれました。
姑の声が聞こえなくなり、受話器から「ツーツー」と通話が切れた音がした瞬間、電話の子機を床にたたきつけ、大泣きする息子を抱っこしました。
乳腺炎で痛みがある胸に息子の顔を押し付けながら「お願い泣かないで、泣かないで」と涙を流しながら言っていたのを今でも覚えています。
おむつを替え、ミルクを飲ませようとしても泣き続ける息子は哺乳瓶を口に入れようとしません。
「もういい!!」と叫び、抱っこしていた息子を放り投げるようにベビーベッドにおき、息子のお尻を叩いていたのです。
泣いてミルクを吐く赤ちゃんを見て大泣きした日
息子のお尻を2~3叩いた後、息子が少し飲んだミルクをゲボッと吐き出しました。
その瞬間、自分がボロボロに泣きながら息子を叩いていたことに気が付きました。
このままじゃ、息子を虐待してしまう
息子を可愛いって思えなくなってしまう
どうしたらいいかわからなくなった私は、一人になれるトイレに駆け込んで大泣きしたのです。
泣くだけ泣いて少し心が落ち着いた私は、実家の母に電話をかけていました。
母に心配をかけたくないと思いながら、息子の最近の成長や、旦那の愚痴、実家の近況など、自分がパニックになっていたことを必死に隠しながら話し込んでいました。
母と電話で会話するうちに、少しずつ心が落ち着いてきたのか、電話を切った後、泣きぐずりながら眠ってしまった息子の横で、知らないうちに眠っていたのです。
もしも辛くなったら、話を聞いてくれる人を見つけてください
息子の泣き声にパニックになっていた私も、母との会話のおかげでどうにか冷静になることができました。
赤ちゃんが夜泣きをして眠ってくれないことは、頭の中ではわかっているつもりでも「もう少し頑張れ」と、自分一人で頑張ってしまっては心の逃げ場がなくなってしまいます。
- 育児に向き合ってくれる旦那さんなら、思い切って数時間まかせて出かけてしまうとか
- 子育て経験のある友人に愚痴を聞いてもらうとか
- 赤ちゃんが寝たのをみて、実家の母親に悩みを相談するとか
- 各市町村にある子育て支援センターを活用するとか
とにかく、誰かに話を聞いてもらってください。
私は実家の母に救われました。
電話で話す私の口調に「これは危険」と感じた母は、片道2時間以上かけて私とお喋りをしに来てくれました。
頑張りすぎるほど頑張ってきたママだから「誰でも経験することだから頑張りなさい」としか言ってくれない人の話には、あまり熱心に耳を傾けないのもコツです。
まず、ゆっくりと話を聞いてくれる人を探してください
話を聞いてもらってもダメなら、育児から少し逃げ出してしまおう
子供は一生泣き続けるわけではないので、時が過ぎるのをじっと我慢して待つのも母親の仕事だと言う人もいます。
でも、頭がパニックになっている状態で「ただ待つ」というのは実際にはかなりつらいものですよね。
一番いいのは育児の悩みを聞いてもらうことです。
ただそれだけ?と思われるかもしれませんが、人にじっくりと悩みを打ち明け、聞いてもらうことは心を落ち着かせるのに一番効果的なのだと私は思います。
それでも、育児のストレスを強く感じてしまうのなら、数時間でも育児から逃げ出してしまうのが一番です。
夜泣きで眠れないのなら、週に一度くらい旦那さんに育児をまかせ、頭から布団をかぶって、どんなに日中赤ちゃんの泣き声がしても知らん顔をして眠ってください。
どうしても赤ちゃんを叩きたくなったり、怒鳴りたくなったら、私のように狭いトイレに駆け込んでください。
そして思いっきり泣いてください。
赤ちゃんを見てくれる人がいるなら、育児から少しだけ逃げ出してください。
夜泣きはいつか終わるもの
夜泣きは母親の努力不足ではありません。
そして、夜泣きをあまりしない赤ちゃんと比べてはいけません。
比べようとする親や旦那の言葉にも耳を傾けてはいけません。
本当にいつか突然終わりが来ます、
そのうちに、つつこうが転がそうがぐっすり寝てくれる日がやってきますよ。