20代後半で結婚し、子供を産み育て、そして離婚。
人生の半分をバタバタと過ごしてきました。
離婚後の苦しかった生活も子供達が大人になり、ほんの少しですがゆとりが見え始めました。
ありがたいことに同居している70代の母も元気です。
ここらで人生一息ついても悪くはないんじゃないかと、一度仕事に区切りをつけ長期休暇を決意!
そんな私の休日は、旅行や食事会などなんのイベントもなく終わっていきます。
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人の生活と自分の生活を見比べることを止めてみた
数年前、のめりこんでいたフェイスブック
飲み会やママともランチの情報、家族旅行に購入した商品のUPなど、次々と流れてくる友人たちの近況報告
離婚したばかりの頃、友人たちの楽しそうなSNSを見るたびに、
「子供達が独り立ちしたら、私もこうしたいな~」
「お金に余裕があったら、私もこんなお店に行ってみたいな・・・」
「ゆっくりと旅行してみたいな~」
なんてことを、しょっちゅう考えてみました。
でも、ある日突然
次々と流れてくる友人たちの楽しそうな近況報告を見るのにうんざりとしてしまったのです。
自分の生活状況と、友人たちの生活をリアルに比べてしまうSNS
すべての友人が幸せな時間だけをアップしているわけではありません。
中には、健康の問題や家族のことなど、誰かに打ち明けてしまったほうが楽になることを書いている友人もいました。
でも、離婚して生活を立て直すのに必死だった私にとって、
生き生きと生活を楽しむ友人達を素直に「楽しそうね」といってあげられるほど余裕はありませんでした。
悩みを打ち明けてくる友人達の話しを真剣に聞いてあげれれるほど心の広さもありませんでした。
そんな自分に嫌気がさして、誰にもなにも言わずFBをスッパリとやめてしまったのです。
人を気にしない生活は思った以上に心も時間も自由です
友人達が過ごす幸せな時間を、ただただ笑顔で見つめられるほど私は出来た人間じゃあありません。
つぎつぎとリアルに流れてくる友人達の情報を見ていると同じようなことをしてみたくなります。
誰かがランチやカフェの情報をUPすれば、「私も行ってきました!」と言ってみたくなります。
誰かが旅行に行けば、少し生活を切り詰めて日帰り旅行でも楽しみたくなります。
離婚しても豊かな生活はできるのだと、見栄を張りたくなる時があるのです。
他人の生活を妬まない生き方をしたいのに、楽しそうな友人達を見ていると「私だけなんで我慢しなければいけないの!!」と心がざわつくのです。
でも、必要以外の情報を聞いたり見たりしなくなると、誰が何をしようが、何を言おうが気にならなくなるものです。
自由な時間ができれば新しい事を始めたくなる
次々と流れてくる幸せな情報から生活を切り離してみたら一日が突然長くなりました。
友人たちのリア充生活の報告を見ればコメントを入れ、自分についた報告にコメントがつけばコメント返しをする。
別に全部目を通さなくてもいいけど、つい手が空くとスマホを眺めてしまう。
仕事や家事に追われて「ちっとも好きなことをする時間がとれない!!」と愚痴っていたのに、そんな生活とサヨナラしたら、自分が自由に使える時間ができたのです。
毎日が豊かで幸せそうな人と、失敗して人生につまづいてしまった自分を比較することがなくなると、いままで出来なかったことを始めてみようと考えます。
ブログを立ち上げてみました。
自宅で小さな仕事も始めてみました。
失敗も沢山しましたが、誰かの目を気にすることがない生活は失敗しても気になりません。
50歳をすぎて、やっと人様のことが気にならなくなりました。
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一番の贅沢は特別なことをしない時間
結婚してから家事と義実家との付き合い、子供の病気と学校問題に走り回り、やっと落ち着きだしたと思ったら、離婚
そして生活に追われる日々
いつも何かに追われているような毎日の中、時間が出来たら独身時代のようにゆっくり旅行をしてみたいと思っていました。
でも、実際にゆっくりできる時間を手に入れたら、いつもと同じように過ごすだけの毎日でした。
好きな海外ドラマを時間を気にせず見ながら犬と一緒にゴロゴロ
時々ふらっとコーヒーを飲みに出かける
図書館でドッサリ本を借り読む
夜には家族で笑って晩酌を楽しむ
休日の間ただこれを繰り返すだけです。
どこにも出かけないなんて退屈じゃない?と聞かれることもありますが、別に退屈だと感じたことはありません。
毎日だらだら過ごす生活は人様からみたら、つまらない時間の使い方に見えるかもしれません。
もし、今もフェイスブックで日々の出来事をUPしていたら、それはそれは変化のない退屈な毎日を過ごす退屈な50代女でしょう。
でも何も考えず、誰かの考えに振り回されることもない、ボケ~と過ごす時間こそ私にとっては最高に贅沢な時間なんです。
価値観が違えば休日の過ごし方だって変わります。
刺激のないつまらなさそうな時間だって良いものですよ。