今年になって、我が家の娘が始めだしたのは、最近、ネットでも話題になっている「毛穴の開きを治すオロナイン鼻パック!」
鼻にオロナインを塗って数分放置するだけで、つるつるの鼻になるのですから驚きです!
でも、オロナインを使った毛穴パックは非常に危険!
オロナインといえば、大抵の家庭に常備薬として置いてあるので、なににつかっても安全といった思い込みがあるようですが
オロナイン主成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩には、アナフィラキシーショックの症例もでています。
オロナインは医薬品です。正しく使えばよいお薬です。
でも、美容目的で使ってはいけないものだということを知っておいてください。
※この記事は2015年1月に投稿したものを追記して再投稿しています。
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オロナインを使った毛穴パックとは?
オロナイン毛穴パックの正しい方法がSNSなどで流れてくると、つい情報を信じてやりたくなると思います。
この毛穴パック、簡単に手に入る道具とオロナインだけでできるので、娘の学校でも流行りました。
オロナイン毛穴パックの手順
- ぬるま湯でよく洗顔する
- オロナイン軟膏を少し厚めに塗って10分放置
- その後もう一度ぬるま湯でオロナインのぬるぬるを洗い流す
- シートタイプの毛穴パックを所定の時間貼って放置
- 毛穴パックをゆっくりとはがす
- 冷水・化粧水でしっかりお手入れをする
この方法で娘の鼻は角栓がないつるつるの鼻になり、きれいになった娘の鼻をみると、肌に負担はかかっていないような気も
やっぱり危険なオロナイン鼻パック
娘は、オロナインを使った鼻パックで毛穴の汚れが取れ、その後、肌のトラブルもなかったことで、ひと月に2~3回していました。
でも、ここで問題が大発生!!
実際、我が家の娘は親の忠告も無視し、オロナイン鼻パックを3回した後から鼻のかゆみが止まらなくなり、鼻の頭の皮がてかてかになり皮膚科に通院しました。
さらに問題だったのが、肌の炎症が治まった後、オロナイン鼻パックをする前よりも毛穴が目立つようになってしまったのです。
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オロナインは医薬品!肌を弱らせてしまう原因に!
オロナインは医薬品です。
化粧品や医薬部外品の化粧品とは違い、効果が高い分副作用やリスクも高くなります。
オロナインの主成分、クロルヘキシイングルコン酸塩液は殺菌用があります。
ニキビや吹き出物、火傷などの治療を目的として使う薬です。
そのため、健康な肌にオロナインを使うと、肌の常在菌まで殺してしまい、肌を弱らせてしまう原因になります。
また、肌のバリア機能も衰えてしまうため、肌に痒みや刺激を感じやすくなるデメリットがあります。
Twitter上でも間違ったオロナインの使用方法に注意喚起が流れています。
あまり批判したくはないけど…これは注意喚起せざるを得ません。
オロナインは「クロルヘキシジングルコン酸塩」という成分による『殺菌作用』の医薬品です。
殺菌剤を広範囲適用するのは皮膚常在菌環境の悪化やその他の副作用のリスクがあります。医薬品を本来の用途以外に使うのは危険です⚠️ https://t.co/Z3rRaWy6Df
— かずのすけ (@kazunosuke13) September 15, 2020
オロナインは薬です!肌のお手入れやケアには使わない
消毒や殺菌の特性を持つ薬を何度も使用
皮脂分の少ない場所に使用する
このような使い方をすると、肌が乾燥して炎症やかぶれなどのトラブルで悩むことになるのです
肌が弱ってしまうと紫外線や外からの刺激から肌を守ることができません。
オロナインを使った毛穴パックで1度でも小鼻の黒ずみやイチゴ鼻がキレイになると「私だけは大丈夫」といった気持になるかもしれません。
ですが。このような誤った使い方をした結果、アナフィラキシーショックの症例も増えているんです!
参考:オロナインH軟膏(使用上の注意改訂)
クロルヘキシジングルコン酸塩によるアナフィラキシー反応
オロナインパックは絶対にしてはいけません
キレイになると噂が大きければ、ついやってみたくはなります。
その気持ちはよくわかります。
SNSなどでオロナインを美容目的で使う方法を紹介しているのが、美容関係の方の書き込みだと簡単に信用してしまうのもわかります。
でも、少しだけ冷静になってみてください。
鼻の毛穴は傷ではありません。
消毒効果の強いオロナインでパックを続けると、皮膚細胞がめくれてしまい一時は美肌になった気がしますが、本当は健康な肌を自分で傷つけてしまいっているのです。
もしも「あなた」が今、オロナインを使ってお肌のお手入れをしてみようかな?と考えているならやめてください。
それでも、オロナインパックをしたい時には、体に副作用がおきることも覚悟してトライして下さい。