離婚して3年。
生活は豊かにはなっていないけど、結婚しているときよりも心は落ち着いた日々を送っています。
親戚づきあいから解放され、義理親の介護の心配をしなくてもいい生活に満足もしています。
日本人女性の平均寿命が86.83歳(2015年)から考えると、私はこの先30年以上シングルで生きていくことになります。
でも、良い出会いがあれば、もう一度誰かと暮らすことはあるかもしれませんが結婚はもうこりごりなんです。
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50代バツイチが事実婚を望む理由
長い結婚生活、山もあれば谷もあるでしょうが、それを乗り越えながら一緒に暮らしていこうと決めた相手と結婚を決めたはずです
でも、予想もしなかった心変わりや、生活環境の変化などが原因で、私のように離婚を決めた人も今は多いはずです。
一度結婚に失敗すると、もう二度と結婚なんてしたくないと思いますが、世の中どこに素敵な出会いが待っているかわかりません。
ご縁があって同じ時間を過ごしたいと思える男性に出会えたのなら、一緒に暮らすことも考えるでしょう。
でも、50代バツイチの私にとって、一緒に暮らす=結婚ではありません。
入籍することで得られる老後の安心感は大きいのは確かです。
それでも事実婚を選択したいと考えている理由は、「○○家の嫁」という立ち位置に戻りたくないからです。
女は何歳になっても「いい嫁」でいなくてはいけない
私は結婚した時「いい奥さん」になろうと、それなりに努力をしてみました。
旦那からみれば「いい奥さん」でも、義理の親兄弟からみれば「いい嫁」ではありませんでした。
「いい嫁」とは家庭をしっかりと守り、親兄弟などの親戚付き合いをうまくこなし、地域社会に上手く溶け込めて、はじめて「いい嫁」となるのです。
そして、親が年老いて介護など家族の手が必要になれば、嫌な顔もせず親を敬いながら家事をこなしてこそ「いい嫁」と褒めれられることができるのです。
いい嫁の期間は決まっていません。
義親が生きている間は「いい嫁」でいつづけることが、妻としての役目のように思っている旦那や親戚一同様は大勢います。
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再婚したら「いい嫁」を演じる場所が変わるだけ
日本人の平均年齢からすれば私のような50代の女性が再婚した場合、間違いなく「義理親」が新しくできる事でしょう。
そうなれば、親や親戚の付き合いに将来的には来るはずの親の介護などが、嫁の仕事として待っているはずです。
せっかくシングルになって、面倒な親戚づきあいもなくなり、自分の親にもしものことがあっても誰に遠慮をすることもなく世話や、介護が出来るようになったのに、また結婚した相手の家族に気を使う生活が始まってしまいます。
心から好きになって一緒に暮らす相手の親なのだから、嫁として世話をするのは当然!!
こんな理想を描くのは、親孝行な息子を持った親と家庭の事は女の仕事と思い込んでいる男性だけでしょう。
うっかり間違えて、こんな考えを持つ人達と縁が繋がってしまえば、また同じことでイライラするだけです。
再婚による子供達とのトラブルを避けたい
50代で再婚を考えるときには、たいていの場合どちらかには子供がいるはずですよね。
私の子供達も20歳を過ぎ、一人で生きていくだけの力はつけているはずですから、母親が再婚しても相手男性とのことを父親として接しなくてもいい年です。
ならば、母親が勝手に再婚をしても何も問題はないはずです。
でも、そう簡単にいかないのが50代過ぎてからの再婚です。
どちらかが先に倒れてしまった時の介護の問題
どちらかが先に逝ってしまった場合の遺産相続の問題
それ以外に、お墓や葬儀、親戚関係の問題など、様々なことでお互いの子供達とトラブルになりやすいものです。
好きになった人と穏やかな時間を過ごしたいと思っていても、家族の関係によってはバツイチだったころよりも辛い時間が待っているかもしれません。
自立した関係の事実婚を選ぶために必要な事
入籍をするわけではない事実婚は、相続をする権利がないため非常に不安定な立場です。
そのかわりに、周囲の言葉に振り回される人生を送らなくてもいい利点もあります。
ただ、事実婚を選ぶ場合は、お互いがなにかあっても一人で生きていけるだけの自立した経済力と心を持っていないと出来ない気がします。
嫁として一生を終えたいのか
良きパートナーとして生きていきたいのか
どちらを選ぶかは相手次第でしょう
50代の女性に合う年齢の日本人男性は、結婚相手に「嫁」としての務めを望む人が多い限り、なかなか理想のパートナーを見つけることは難しそうです。